みかぐらうた

よろづよ八首

よろづよのせかい一れつみはらせど むねのわかりたものはない

そのはずやといてきかしたことハない しらぬがむりでハないわいな

このたびはかみがおもてへあらわれて なにかいさいをときゝかす

このところやまとのぢばのかみがたと いうていれどももとしらぬ

このもとをくはしくきいた事ならバ いかなものでもこいしなる

きゝたくバたづねくるならいうてきかす よろづいさいのもとなるを

 

おふでさき

このたびハ神がをもていあらハれて なにかいさいをといてきかする (一 3)

いまゝでもしんがくこふきあるけれど もとをしりたるものハないぞや (三 69)

このよふハにぎハしくらしいるけれど もとをしりたるものハないので (三 92)

このよふをはじめてからハなにもかも といてきかした事ハないので (三 123)

いまゝでハがくもんなぞとゆうたとて みゑてない事さらにしろまい (四 88)

このさきハみへてない事だん/\と よろずの事をみなといてをく (四 89)

いざなぎといざなみいとが一の神 これてしよこの大じんくゝなり (六 52)

またさきハなにかたん/\とくけれど いまゝてしらん事ばかりやで (六 53)

このさきハみなだん/\としんぢつの みちをふしゑる事であるから (八 14)

このよふのはじまりだしハ月日なり なにかいさいをみなをしゑかけ (八 15)

にんけんにやまいとゆうてないけれど このよはじまりしりたものなし (九 10)

この事をしらしたいからたん/\と しゆりやこゑにいしやくすりを (九 11)

いまゝでもどのよなみちもあるけれど 月日をしへん事わないぞや (十 42)

月日よりたいてへなにもだん/\と をしゑてきたる事であれども (十 43)

このたびハまたそのゆへのしらん事 なにもしんぢつみなゆてきかす (十 44)

これまでハからやとゆうてはびかりた これも月日がをしへきたるで (十 45)

このよふを初てからにない事を どんな事をもをしへたいから (十二 138)

月日にわせかいぢううをみハたせど もとはじまりをしりたものなし (十三 30)

このもとをどふぞせかいへをしへたさ そこで月日があらわれてゞた (十三 31)

いまゝでハこのよはしめたにんけんの もとなるぢばわたれもしらんで (十七 34)

このたびハこのしんちつをせかへちうゑ どふぞしいかりをしゑたいから (十七 35)

 

おさしづ

明治二十一年一月八日(陰暦十一月二十五日)

「何処其処で誰それという者でない。ほん何でもない百姓家の者、何にも知らん女一人。何でもない者や。それだめの教を説くという処の理を聞き分け。何処へ見に行ったでなし、何習うたやなし、女の処入り込んで理を弘める処、よう聞き分けてくれ。内々へも伝え、身の内かしものや、かりものや、心通り皆世界に映してある。世の処何遍も生れ更わり出更わり、心通り皆映してある。」

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